STRアンリミ杯優勝&ランクマッチ12連勝!天狐ビショップの構築と立ち回り
Berserk(Twitter:@Berserkeshi)です。お久しぶりです!3稿目のブログとなります。過去のブログを見ていない方は、興味があればそちらも是非見ていってください!
今回は2019年4月に開催されたSTRアンリミ杯で優勝することができた天狐ビショップの構築や立ち回りについて解説させて頂きます。グランプリで優勝したのは今回が初めてで、非常に思い入れのあるデッキとなりました。ランクマッチでもほぼ同様の構築で12連勝を達成しているため、GMを目指す方にも参考になるかもしれません。初めて天狐ビショップを使う方にも読んでいただけるように、基本的な部分から解説しておりますので、最後までお読みいただければ幸いです!
↑2019/5/18現在のプロフです。ビショップ以外のリーダーも練習し始めました
《目次》
①天狐ビショップ(社ビショップ)とは?
②GP優勝構築紹介
③キーカード紹介
④マリガン解説
⑤立ち回り解説
⑥おわりに
①天狐ビショップ(社ビショップ)とは?
「天狐ビショップ」(別名:社ビショップ)とは、アミュレット「天狐の社」を主軸にしたコントロールタイプのデッキです。自分フォロワーやリーダーが回復するたびにバーン効果が発動することを活かし、複数ターンにわたって回復効果を発揮し続けるアミュレットや回復効果を持つスペルを多く採用しています。
自分リーダーを回復させて相手のフィニッシュをずらしつつ社で盤面を取り、相手リーダーを脅かすことができるのが特長です。アグロやミッドレンジに対して強いデッキなので、フェイスドラゴン、アグロヴァンプなど流行りのデッキへのメタの位置づけとなります。現在猛威を振るっているネメシスを相手にした際も互角に戦うことができるため、かなりおすすめです。ただ、スパルタクスロイヤルにはかなり不利となっています。
STRにて《希望の女王・リテュエル》が追加されたことで以前よりもドロー面が非常に充実し、以前までの課題であった「回復札が枯渇する」「天狐の社が引けない」という根本的な弱点を克服することができました。天狐の社を引けていない場合でも、リテュエルを使ってドローを進めることによって回復札にも役割ができ、手札を増やしながら天狐の社にアクセスできるようになっています。
②GP優勝構築紹介
以下の構築でSTRアンリミ杯で優勝することができました。ランクマッチ12連勝の構築はヘヴンリーイージスを安息の狂信者に入れ替えたものとなっています。
↑STRアンリミ杯優勝時の構築です
↑初めてGP優勝することができました!
③キーカード紹介
構築の中で重要なカードの使い方解説です。マリガンについては次項を参照して下さい。
《天狐の社》
このデッキの核となるカードです。「白牙の神殿」や「ペガサスの結晶像」とのコンボが基本となります。アグロデッキ相手には5T目に置くことが難しい場合もありますが、その場合は主に8T目に社+回復アミュレットを置くことを狙っていきます。
《白牙の神殿》、《ペガサスの結晶像》
天狐の社とのシナジーが強いアミュレットです。自分ターン終了時リーダーをに回復する効果を持ちます。白牙はラストワードで6/6を召喚できますが、OTKエルフやAFネメシスには対空射撃や加速装置で逆利用されてしまう可能性もあるので、割れるターンを意識しながらプレイする必要があります。反面、結晶像は確定で4ターン残るため見通しが立てやすいです。白牙と結晶像の両方を持っているときは相手リーダーによってどちらから切るべきか考えておきましょう。
《希望の女王・リテュエル》
天狐ビショップを大幅に強化したカードです。回復のたびにドローする効果を持っているため、白牙や結晶像を置いておくだけでドローを進められます。自身も進化時に全体回復効果を持つため、相手にとっては無視できないカードとなります。ステータスも3/3とかなり優秀で、進化することでガルミーユをケアできるのが大きな魅力です。ただ、無計画に出してドローし続けると手札があっという間に溢れてしまい、デッキアウトにもつながりかねないので、手札管理はしっかりと行いましょう。
《神の盾・ブローディア》
アミュレットが自分の場に存在する限り、5以上のダメージを4に軽減する効果をリーダーに付与できるカードです。現在の環境ではメイシアやリノセウス、蝙蝠など、手札から20点近い点数を削ってくる相手が多いため必要となるカードです。守護がついているため、フォルテなどの疾走も防ぐことができます。7T目にはブローディアを置くべきか、リーダーの回復を優先すべきかよく考えることが重要です。
④マリガン解説
天狐ビショップのマリガンは方針やキープすべきカードと返すべきカードがはっきりしているため、まずは手札のそれぞれの札についてキープするか返すか決めましょう。その上で、「2コスト3枚は多いからこれは返そう」などと微調整していくのがよいと思います。では、具体的には何を考えてマリガンすればよいのでしょうか?それではまず、マリガンの基本方針について述べていきます。(理屈が面倒な方は第3項へ!)
1. 先攻なら「ドロー重視」、後攻なら「除去重視」
先攻と後攻には性質の違いがあり、それぞれ「先攻は相手より早く動ける代わりに初期手札が少ない」、「後攻は動きが後手に回る代わりに初期手札が多い」という特徴を持っています。そのため他のデッキにも言えることですが、先攻と後攻のデメリットを埋めるようなマリガンを心がけるのが基本方針となります。先攻ならドローソースをキープしてカードを引いていく、後攻なら相手の展開を止められるように除去札をキープしておく、といった形です。
天狐ビショップにおいてもこれは例外ではありません。上記の原則を念頭に置きつつ、序盤にしっかりと動けるように手札の組み合わせを考えましょう。アグロタイプが想定されるリーダーに対しては2T目にしっかりと動けるように意識し、2コストのカードは必ず1枚以上キープしてください。
2.マリガンで注意すべきカード
方針については先述の通りですが、一部のカードには方針が当てはまらないため、個別に解説していきます。
《天狐の社》
このデッキの切り札とも呼べるカードで、このカードが出せるかどうかで戦いやすさに雲泥の差が生まれるため、先攻後攻問わず1枚キープします。
《白牙の神殿》、《ペガサスの結晶像》
天狐の社と非常に相性が良いですが、天狐の社がないとほとんど効果を発揮できないため、序盤でダブってしまうと事故の元となります。聖導の天球儀からアクセスすることも容易なため、キープしないほうが良いです。(逆に言えば、聖導の天球儀は先攻後攻問わず1枚キープします)ただ、天狐の社があるならどちらか1枚キープしましょう。
《僧侶の聖水》
ドロー効果はありますが、単体で使うよりも天狐の社やリテュエルの存在下で使う方が恩恵を得られるため、初手は返しましょう。
《安息の狂信者》
強力な除去効果を持ちますが、効果の強さは相手の場の状況に依存するため、相手デッキが分からない初手では基本的に返します。しかし、ネメシス、ドラゴンについてはデッキタイプがほぼ1択に絞れ、なおかつ狂信者の効果を発揮しやすいため、特にこちらが先攻ならキープします。
《神の盾 ブローディア》
バーストダメージを飛ばしてくることが想定されるリーダー(エルフ等)にはキープも考慮します。ですが、序盤に動くことが最優先ですので他の手札がよくない場合は返してしまいましょう。
3.先攻、後攻それぞれでキープすべきカード(結論)
前項までの話を踏まえて、先攻後攻それぞれでキープすべきカードをまとめます。
《先攻》(2コスト1枚以上はキープしたい)
・聖導の天球儀
・ユニコーンナイト
・愚神礼賛
・希望の女王・リテュエル
・安息の狂信者(対ネメシス、ドラゴン)
・天狐の社
《後攻》
・聖導の天球儀
・ユニコーンナイト
・ホーリープリースト・ロレーナ
・愚神礼賛
・天狐の社
天狐の社を置くターンは隙ができやすいので、なるべく4T目までにテンポを取られすぎないように手札を組んでいきましょう。
↑上は社がないので結晶像は返し、下は社があるので白牙はキープ。同じカードでもバリューが変わる。
⑤立ち回り解説
天狐ビショップの立ち回りは他のデッキと比べると易しいと言えます。5T目までは3コストアミュレットを置いてから天狐の社を置くことに注力すればOKです。ここでは天狐の社(以下、「社」と略す)を置くまで(~5T目)と、社を置いた後に何に注意してプレイすればよいかを分けて述べていきたいと思います。
・社を置くまで
相手がアグロタイプの場合は、
2T目にフォロワー、3T目に礼賛or白牙or結晶像 (先攻推奨)
2T目に礼賛、3T目に白牙or結晶像 (後攻推奨)
といった動きで除去を見せつつ回復アミュレットで長期戦の狙いを見せていくのが常套戦術となります。(ユニコーンナイト、ロレーナがあると安心です)社は6T目にテミスなどで盤面除去ができそうであれば強気に置いていきましょう。疾走が手札から飛んでくることも考慮して、社を置いた後すぐに削りきられないようにしましょう。5T目に置くのが無理なのであればロレーナに進化を切って6T目に社+ロレーナの聖水でより安全に置いたり、8T目に社+白牙or結晶像で隙を少なくしたりといった戦略を立てましょう。回復と除去である程度は耐えられるので、社が置けるタイミングは大抵あります。
相手がアグロでない場合も上記の動きが最善に近いです。5T目には安全に社を置けることが多いです。
※社が引けないときは?
社を直接サーチできるカードがないため、天狐の社が手札に来ないこともあります。その場合はリテュエルのなどで積極的にドローを進めていきます。ブローディアと回復札で耐えておけば相手によってはかなり時間を稼ぐことができるため、何とか凌ぎましょう。イージスが入っている場合はイージスでビートダウンを狙うのもありです。
※【重要】愚神礼賛を置くタイミング
序盤の肝となるのが、愚神礼賛を何ターン目に置けばよいのかという問題です。初手に礼賛がある場合は2or3T目に置くことになりますが、他に2コストが手札にある場合、基本的に正解は3T目です。相手の進化に合わせて破壊効果を発動できますし、天狐の社を置くターンを完全にパスにしてしまうことがなくなります。
しかし、忘れてはならないのが3コストアミュレットの存在です。白牙または結晶像を持っている場合は天狐の社を持っているかどうかに関わらず、できればこれらのアミュレットをプレイしたいので、礼賛は2T目にプレイします。唯一例外となるのが、先攻で「ユニコーンナイト、礼賛、白牙or結晶像」が手札にある場合です。この場合は2T目にユニコーンナイト、3T目に白牙or結晶像、4T目に礼賛をプレイするのが正解となります。相手がフラウロス等無視できないフォロワーを出した場合には3or4ターン目にユニコーンスピアを使うことも検討します。
↑これは強気に社を置いて良い場面。次のターンに疾走がないのでパイロンの効果も無意味と割り切ってよい。礼賛2枚で除去できる上、最悪テミスもあるので万全。
・社を置いた後
基本的には各種回復カードで盤面除去を優先し、余裕があるようなら相手リーダーにもバーンダメージを与えていきます。テミスはなるべく温存し、相手がリソースを多く切って展開した際に使うとよいでしょう。また、回復アミュレットが多く存在している状態でテミスを打つと社の効果で相手リーダーに大ダメージを与えられるので、リーダーを削りきって勝てそうなら考慮しましょう。
ネクロ、ネメシス、エルフ、ウィッチ(マナリア)からはバーストダメージが飛んでくる可能性があるため、ブローディアを引きに行ったり、7T目に置けるように工夫するのが大切です。フェイスドラゴンに対してもフォルテやアイナのバリューを下げつつ守護を張れますし、ガルミーユをケアできるので、出せそうな局面では積極的に出すとよいです。
※ネメシス対面での注意
AFネメシスは加速装置がある状態ではアナライズアーティファクトを盤面に当ててドローを稼いでくるので、デッキを回させないために余計なフォロワーを出さないほうが良いです。白牙の神殿から出る白竜もできればタイミングをずらし、加速装置が割れた後に出るようにすると望ましいです。(白牙ではなく結晶像を出す決断が必要な場合もあります)基本的な勝ち筋は相手のデッキアウトを待つ、イージスでのビートダウン、社のバーンの3種類です。どの方法で勝つのか考えながらプレイしましょう。
⑥おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました!このデッキは相手の動きを予測しながら動くことがとても重要なため、まず敵を知ることが大事です。使い始めてしばらくは相手からの勝ち筋をケアしきれずに負けてしまうことが多いと思いますが、対面のデッキをいち早く見極め、数ターン先の展開を思い描けるようになってくると勝率がぐっと上がります。練習の効果が大きく勝率に表れるデッキなので、上手くなる楽しさを味わえます。是非使ってみてください!
↑5/14にも同じ構築で11連勝を達成しました。安定して戦える対面が多いことが最大の魅力です。